江戸の「怪異」と「魔界」を探る本
今なお残る江戸の“闇"を散策する
妖怪変化、幽霊、怨霊──
江戸の町には魔物や化け物が蠢いていた……
幕府の厳しい統制下にありながらも、さまざまな文化が花開いた江戸の町。
華やいだ側面がある一方で、江戸の町は魑魅魍魎が跋扈する「魔界」という側面ももっていた。
河童、天狗などの妖怪をはじめ、狐や狸などの動物の化け物、
平将門や新田義興などこの世に恨みを残して死んでいった怨霊たち、お岩やお菊などの女幽霊、
歌舞伎や講談などにも取り上げられた怪談話──江戸は鬼の進入を防ぐための「鬼門封じ」がほどこされている町であり、
そもそもが「魔界」たりうる町だったといえる。江戸っ子を恐怖に陥れた「魔界」に迫り、江戸文化のひとつの側面を見ていく。
〈試し読み〉noteにて『江戸の怪異と魔界を探る』から、一部抜粋で公開!
①江戸の人々は「怖い話」に夢中だった。
②鬼の通り道となる「鬼門」と「裏鬼門」