田中隼磨、本人初の自伝。
松本の街で成長して、どのような成長の軌跡を描いてきたのか。
少年時代にスポーツに明け暮れた少年は、サッカーを選択して、15歳で横浜フリューゲルスユースへと越境した。消滅したチームでの思い、合併したアカデミーチームなかで「プロになる」意志を貫いて夢を叶え、横浜F・マリノス、東京ヴェルディ、名古屋グランパスでキャリアを歩んできた。
二度のJリーグ制覇、日本代表招集、再び戻った松本山雅の昇格……。闘志をあらわにしながら、ピッチと人生を疾走してきたプレーヤーは、幾多の出会いに囲まれ成長し、育った街であらためてプロとして走り続けている。
故郷に誕生したクラブに伝えたい、残したい、そして選手として声援をくれるファン・サポーター、将来の選手たちへの思いを詰め込んだ一冊。
[はじめに]
田中隼磨 夢物語から叶える夢
[序章]覚悟/新天地・松本山雅FCを選んだ理由
◆契約満了の宣告 ◆新天地・松本山雅FC ◆郷土で求めたやりがい ◆「覚悟」をもってきた
[第1章]故郷/「サッカー」がまだない時代の夢
◆松本で生まれた野球少年 ◆サッカーを選ぶ道 ◆ブームの前の「サッカー」 ◆全国レベル「横浜マリノス」 ◆県内から県外への挑戦 ◆Jアカデミーを目指した日々
[第2章]決意/15歳、単身越境で志したプロ
◆15歳で越境して挑んだ ◆サッカーのための濃密な日々 ◆プロ選手と出会う刺激 ◆フリューゲルスの消滅 ◆フリューゲルスVSマリノス ◆学業との厳しい両立
[第3章]光明/実力主義のなかであらがいながら
◆プロだからこそ貪欲にプレーする ◆「移籍」がもたらした光明 ◆常勝チームへの帰還 ◆日本代表・海外の刺激 ◆壮大な新たなるミッション
[第4章]栄光/有言実行した「Jリーグ優勝」
◆前途多難なビクトリーロード ◆未知の領域・ACL ◆ベストチームとは何か ◆松本山雅FCの存在 ◆松田直樹を忘れない
[第5章]未来/「勝利」の街のための闘い
◆「故郷」は新たな挑戦の場 ◆歴史を刻んだ2014シーズン ◆山雅の未来のためにできること
[あとがき]
構成者・大枝令 「誇り」の先にあるものは