甲子園フィーバー、メディア過熱報道、即戦力としての重圧……
ドラフトが、野球人生を劇的に変えてきた。ドラフト1位――ドライチの重みは格別であるのだと。
僕はなぜプロで"通用しなかった"のか
僕はなぜプロで"通用した"のか
ドラ1戦士が明かす、プロ野球人生『選択の明暗』
ドラ1の宿命、自分の扱いは『異常だった』(辻内崇伸)
骨折で球速10キロ減。アメリカでのピッチングとは天と地の差(多田野数人)
マスコミに追い回され、人と会いたくない。人間不信になっていました(的場寛一)
頑張れという応援が皮肉に聞こえる。鬱病だったのかもしれません(古木克明)
好き勝手書いた人たちを見返してやろうと思った。それで取材拒否してやろうって(元木大介)
困惑のドラ1指名。「プロ野球選手だったという感覚は全くない」(大越基)
笑顔なき記者会見「なんでロッテなんだ、西武は何をやっているんだ」(前田幸長)
指名された時、プロへ行く気は全くなかった。0パーセントです。(荒木大輔)
プロ野球球団から「ドラフト1位」の指名を受けて入団した選手の野球人生をクローズアップ。
ドラ1選手の大半は、高校時代に甲子園で注目を集め、高い評価と大きな期待を持たれている。
1年目の春季キャンプから脚光を浴び、活躍して当たり前という眼で見られることは、その選手にとって大変な重圧だ。
本人への丁寧な取材を通じて、華やかさのみならず躓き、苦労、厳しさ、悔しさ……本書では「ドラフト1位」選手の光と陰の両面が浮かび上がってくる。